「コロナワクチンにマイクロチップ」陰謀論になぜだまされてしまうのか? 心理を医師が解説
現役皮膚科医がつづる “患者さんと一緒に考えたいこと、伝えたいこと”
新型コロナウイルス
2021/06/25/ 07:00
「簡単にもうかる」とうたう情報商材や「身につけるだけでモテる」という広告と同じように、ちょっと考えればうそとわかるものであるにも関わらずだまされてしまうのは、努力をせずに特別な自分になれた高揚感があるからでしょう。ワクチンに関してはさらにやっかいなことに、「人々の健康を守るために」という正義感が生まれやすく、ますますインフォデミックを拡大させてしまいます。
職業柄、研究をやっていて感じることは、簡単には真実にたどり着かないということです。普通の生活を送っていて、ある日突然、自分だけに真実が降ってくることはありません。また、一般の人がインターネットだけで真実にたどり着くことはほぼないでしょう。高揚感を得るような健康情報には十分に注意しましょう。
大塚篤司
大塚篤司(おおつか・あつし)/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員、2017年京都大学医学部特定准教授を経て2021年より近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授。皮膚科専門医。アレルギー専門医。がん治療認定医。がん・アレルギーのわかりやすい解説をモットーとし、コラムニストとして医師・患者間の橋渡し活動を行っている。Twitterは@otsukaman
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大塚篤司
大塚篤司(おおつか・あつし)/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員、2017年京都大学医学部特定准教授を経て2021年より近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授。皮膚科専門医。アレルギー専門医。がん治療認定医。がん・アレルギーのわかりやすい解説をモットーとし、コラムニストとして医師・患者間の橋渡し活動を行っている。Twitterは@otsukaman