僕は司会として中立だから、質問をしながら進行はするけれども意見は黙って聞いていて、4人に話してもらった。都議選の争点で、立憲民主党と共産党は「オリンピック中止」で戦うんだけど、自民党がそれに対して指摘したところでは、新しく選出された都議会議員で始動するのが7月23日からなんですって。だから、まかり間違って、共産党や立憲民主党が過半数以上票を獲得して、オリンピック中止だってことで勝ってしまっても、その時にはオリンピックは始まっているんですよ(笑)。その点も面白かった。

 自民党の争点は「減税」。”減税ってできます? 増税って話ばかり聞きますが?”って、僕から質問したら、都民税は減税できると。議員の定数を減らしたり行政改革が必要となるが減税できると話していました。

  一方、都民ファーストの会は放送の時点では争点を打ち出していませんでした。出演した内山都議は、放送の時点ではハッキリお話できないけれどしたうえで、「コロナを乗り越え新しい東京へ」。いやいや、それ、わかりにくいですよってツッコミましたが(笑)。昨日、都民ファーストの会の都議選の公約が発表になりましたが「五輪無観客」でしたね。

 都民ファーストの会は小池都知事に右にならえだと言う人もいるけれども、内山都議は「そんなことはないですよ」と言う一方で、立憲民主党の栗下都議は都民ファーストの会を2月に離党していて「小池さんに右へならえな体質がダメだ」と思って辞めたって話していましたね。そんな話から国政とはまた違った派閥とかがあって、我々の知らない都議会が見えてきた。

 あと、今回の東京都議会選の場合、公明党は自民党につく。公明党は前回の都議選では都民ファーストの会にくっついていた。選挙協力の相手が変わって、その点でも面白い。地方自治における公明党は強いわけですよ。若い人が投票にあまり行かないと、公明党の支持率はさらに上がるじゃないですか。

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都民ファーストの会にツッコミが