メジャーのあるスカウトは「日本球界はトレードが少なすぎる」と指摘する。

「日本はトレードで出ていった選手が活躍すると、『出さなければよかったのに』と球団フロントの責任が追及される傾向がありますが、その選手が新たな環境で素質を開花させたならそれは成功なのです。巨人など優勝の可能性があるチームはどんどんトレードを敢行した方がいい。メジャーでは優勝が狙えなかったチームは主力を放出して他球団の有望な若手の獲得に動きます。日本球界も徐々に変わりつつありますが、トレードに対するマイナスイメージがまだ残っているように感じる。トレードで移籍する選手は相手球団から戦力として求められているわけですから、名誉なことだととらえてほしいですね」

 巨人は驚きのトレード策でチームのテコ入れに動くか。その可能性は十分にある。(牧忠則)