東京五輪でもエースとして期待されていたが、故障明けの投球を見ると、巨人ファンから「無理をしないで休んでほしい」と心配の声が上がる。チームは交流戦で7勝8敗3分と白星を伸ばせず、首位・阪神と7ゲーム差まで広がった。シーズンはまだ半分以上残っているが、投打ががっちりかみ合っている阪神の戦いぶりを見ると大崩れすることは考えにくい。これ以上はゲーム差を離されたくない中、エース右腕の活躍は逆襲に不可欠だ。

 一方で、今年32歳を迎える菅野に無理はさせされない。SNS、ネット上では「菅野は明らかにおかしい。故障で2度登録抹消されているし、今まで投げ続けた疲労もあると思う。今年は休ませた方がいいのでは」、「菅野はメジャーでなく、巨人でこれからも投げ続けてほしい。故障でつぶれてしまうのが怖いので無理はさせないで欲しい。個人的には東京五輪も出る必要はないと思う。本人は出たいかもしれないけど、今の状態だったら厳しいよ。右肘がまたおかしくなる危険性がある」など、今後の野球人生を見据えて休養を勧めるコメントが少なくない。

 復調のカギは心身のコンディションを万全な状態に取り戻せるかの1点に尽きるだろう。(梅宮昌宗)