友子さんのように親の宗教を通して、精神的、経済的に、また現実生活や人生設計において苦痛を抱くような状態になることを「スピリチュアル・アビューズ」という。5年ほど前からSNSを始めた友子さんはこうした状態に多くの2世たちが悩んでいることを痛感している。

「今はSNSがあるので、同じ悩みや問題を持った人と情報交換や相談できる機会も増えたと思うし、それによって救われることもあると思います。私自身もそれで救われた面があるので、虐待や苦痛をうけてきた子どもたちのサポートをしたいと思っています」(取材・文=笠井千晶/AERAdot.編集部・作田裕史)