エンゼルス・大谷翔平(写真/gettyimages)
エンゼルス・大谷翔平(写真/gettyimages)

 大谷翔平(エンゼルス)が注目されているのは、投打の二刀流での高いパフォーマンスだけではない。

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 バランス良く鍛え上げられた肉体にも各方面から高い評価が集まっている。パワー、スピードそして柔らかさを兼ね備えた“世界基準”のボディだ。

 先日、陸上100mで9秒95の日本記録を樹立した山縣亮太も自身のツイッターで「大谷選手、ムバッペ選手を見て思うのはボディバランスや動きが陸上やってる自分から見ても素晴らしくて、確かに脚速そう」(原文ママ)と大谷の体について言及した。

 陸上の短距離ランナーの体を見れば一目瞭然だが、短い距離で爆発的なスピードを出すために全身の筋肉をバランス良く鍛え上げる必要がある。世界で戦う短距離ランナーの山懸が賛辞を贈るほど、大谷の肉体は完成されているということだろう。

「左打ちは、引き手の右腕を使うので打席内でも負担がかかる。死球の心配もある。野手で出場しても投げている時と同様なストレスが右腕にかかる。二刀流でやるためには、全身の肉体を根本的に強くする必要性を感じたのではないか。インナー、アウター両方の筋肉を鍛えることで、身体が大きくなった。決して太ったわけではない」(MLBアジア地区担当スカウト)

 大谷は、18年10月に右肘のトミー・ジョン手術、そして翌19年9月には左膝の手術を受けた。長期のリハビリが必要となったが、これが大谷にとって目指すレベルに達するために貴重な時間となった。

 20年2月には、春季キャンプで“ムキムキ”の体を披露。ノースリーブのシャツから覗く上腕や胸板の厚さはまるで格闘家のようであり、球界のご意見番である張本勲氏も“プロレスラー”のようだと、表現した。しかし身体が大きくなっただけでなく、強さと俊敏性の両方を兼ね備えていた。

「メジャーの投手でも身体が大きくなる人はいるが、上半身に比べ下半身は細いままの場合も多い。上半身の力で投げるタイプです。大谷は全体がバランス良く大きくなった。下半身もお尻からふくらはぎまで、逞しくなっている。すべてのプレーで高いパフォーマンスを発揮するためですね」(MLBアジア地区担当スカウト)

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あの投手も大谷の体型を手本にすべき?