今回の場合って、初めの頃、“コロナに打ち勝つ”とか、丸川五輪担当相なんか“スポーツで病に勝つ”みたいな精神論を言ってるわけでしょ。その発言はバカなのか!?って思った。コロナをスポーツの根性論で治すみたいなこと言ってたわけだけど、根性論ではスポーツは成り立たないという時代に、 そんな言い方しているから国民と一丸となれず、まとまらない。

 先週もこのコラムで言いましたけどやるならやるってきちんとアナウンスしろ! 無観客で、関係者も極力少なくして、選手も隔離するバブル方式なども検討して、それでも日本人を感染から守れない、自信がないというのであればやめればいいんですよね。“やれます”“国民には迷惑をかけない”というのであれば、国民に土下座してでも協力してくれ! と頼むべきだと思う。

 また、選手を隔離して、日本の国民を守るのであれば、“東京に来ないでくれ”とお願いしたり、パブリックビューイングなんかは絶対にやらない。テレビでの観戦をひたすら促す。

 そして、国もJOCもなんとか頑張って、テレビを見ない若者も多いのだからスマートフォンやタブレット、ネットを使ってフリーで東京五輪を観戦できるようにする。その辺りの仕組み作りもすぐにやった方がいい。

 感染症がここまで蔓延する状況は人類の歴史上、そんなに何回もあるわけではない。その中でオリンピックを無観客で東京で開催した、コロナ禍の中でなんとか成功させたなと歴史に残るわけですよ。そういう意味ではやったほうがいいと思いますよね。

 そんなところに竹中平蔵さんが五輪強行の発言をしたじゃないですか。関西の番組「そこまで言って委員会NP」で“東京五輪はやると言ったらやる責任がある”って発言、あれは響かない。アンタが会長を務めるパソナはスポンサー企業じゃん!(笑)アンタが言えば言うほど国民は引いちゃうのよ。

 そういう風に絡んでいる人は、発言ひとつとっても一丸となるやり方を国と一緒に考えた方がいいと思うんですよね。そうすれば東京五輪は開催できると思うんだけど、菅さんが今こそ「やらせてください」って国民に対してきちんと説明をしたほうがいいですよね。

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竹中平蔵だけは黙らせろ!