「(MLB球団からの)思ったより低い評価で気持ちも1度切れてしまったのではないか。メジャー挑戦に向けて肉体改造など準備をしていたし、(2度の登録抹消は)もう1度巨人でやるため身体と心を整えるのに時間が足りなかったのでは。今季の活躍次第では巨人も長期の大型契約を提示するはずで、生涯巨人の可能性は高いのではないか」(巨人担当記者)

 一流の日本人投手を獲得するのは、メジャー球団から見ても決して安い買い物ではなく、リスクもつきまとう。加えて今はコロナ禍もあり、かつてのような大型契約を勝ち取れるのも一握りの選手となりそうだ。そんな中、家族や応援してくれるファンがいる国内でのプレーを希望する選手が増えるのは自然なことでもある。あくまで年齢、パフォーマンス、メジャーチームの経営状況などから判断すると田中、菅野ともに、メジャー移籍を断念し、日本でキャリアを終える可能性も低いとは言えないのではないか。

 ここ最近では、坂本勇人(巨人)、柳田悠岐(ソフトバンク)、山田哲人(ヤクルト)らメジャーへの移籍も噂された野手が揃って“生涯日本”と見られる契約を結んだ。仮に2人も残りのキャリアを日本でプレーすることを決断した場合は、日本のプロ野球界を今まで以上に盛り上げて欲しい。