「過去の采配を見ても原は現場、編成の両面で動きが早い。現状の把握を怠らず柔軟性を持って動く。指導者として重要な部分で、阿部も今後多くの経験を積んで行く中でどんどん身につくはず。焦らずに良い指揮官になって欲しい」(巨人OB)

 プロ野球の監督、特に伝統ある巨人軍の監督になるのは並大抵なことではない。目先の勝利も大事だが、常勝を目指さなくてはならない。求められることも多い。

「巨人軍でなきゃいけないと。個人軍であってはいけない。束ねられる1人1人の力をしっかり見極めてですね、誰がジャイアンツにとって1番なのかをしっかりと観察し、チームを作っていきたい」(原監督・18年10月23日監督就任会見)

 3度目の監督就任時は巨人低迷期とも言えたが、グラウンド外から観察した中で勝算もあったのだろう。原監督というビッグボスのいる巨人、これからの戦いが楽しみである。日本一奪回、そして近い将来に万全の状態で阿部監督が登場するのが最高のシナリオだ。