幼少時代からゴルフを始めるということは、当然ながら両親の意向が大きく反映されている。小さい頃から両親の指導を受けたり地元のスクールなどに通い、上達したり将来が見込まれればゴルフの強豪校に進学することもあるし、通信制の学校に進んでできる限りゴルフに集中できる環境を整える。そこには昔ながらの研修生という選択肢は、あまり見当たらない。

 例えば畑岡や稲見は、通信制の高校に在籍しながらアカデミーなどでゴルフを学んだタイプ。安田、古江は兵庫県の滝川第二高校ゴルフ部出身で、同じ部活のライバルとしてジュニアの大会で切磋琢磨した。古江は高校卒業後に、六甲国際ゴルフ倶楽部に研修生として就職した経歴があるが、今では珍しいタイプだ。

 そして、こうした流れは今後も止まることはないだろう。今年4月にオーガスタナショナルゴルフクラブで行われたオーガスタナショナル女子アマチュアでは、梶谷翼が優勝という快挙を達成した。この梶谷は、日本ジュニア女王の17歳で滝川第二高校3年生。つまりは安田、古江の後輩に当たる。

 女子ゴルフは、プロゴルファーになる新たな道筋が定番化してきた今、世代の新陳代謝は男子の比ではなくなっており、今後も新たな「~世代」は誕生し続けていくはずだ。そして、梶谷がプロツアーで活躍する頃、彼女の年代には、どんなネーミングがつけられるのだろうか。