ただ、他球団のスコアラーは「戦力として厳しい」とシビアな見方をする。

「米国での投球を見ましたが、直球に全盛期の強さはない。スプリットは脅威ですが、直球が走らなければ十分に見極められる。怖さはないですね」

 山口も生半可な思いで日本復帰を決断したわけではないだろう。米国では思うような結果を挙げられなかったが、日本では横浜(現DeNA)で守護神として活躍し、FA移籍した巨人でも19年に15勝4敗、防御率2.91で最多勝、最高勝率(.789)、最多奪三振(188)のタイトルを獲得している。再び輝きを取り戻せるか。(牧忠則)