私としては、インドのような考え方も取り入れたほうが、お互い、人生で起きるさまざまな苦難を乗り越えられやすくなるし、人との信頼関係も築きやすくなるのではないかと思います。

■雨の日に子どもと自転車に乗っているお母さん

 引っ越した後も、やはりその地域に住んでいるアズママのサポーターさんたちにお世話になっているのですが、最近知り合ったサポーターさんが、こんな話をしてくれました。

 1歳と3歳の子どもをもつあるお母さんが、上の子を幼稚園に送るとき、自転車を使っていたそうです(駐車場が遠いとか道幅の関係で、車での送迎は遠慮してほしいという場所は多々あります)。

 まだ1歳の下の子を自転車の前に取り付けた椅子に乗せ、上の子を後ろの椅子に乗せていたのですが、当然のことながら、この方法だと雨の日がものすごく大変なのだそうで……。

 毎回、お母さんは大きなレインコートを着て、子どもたちが座る場所に雨よけのカバーを取り付け、前が見えにくい雨の中、必死にペダルをこいでいたとのこと。

 ただでさえ子どもたちを乗せると自転車は重くなるのに、雨の日の自転車は水たまりでスリップしやすくなることを考えると、危険な状態になります。

 そのサポーターさんは「そういうときこそ、私たちを頼ってほしいのよ!」と言いました。

 直接「頼りたい」とお願いできるサポーターさんがいれば、朝起きて雨が降っている日にすぐ連絡して車を出してもらえるので、安全だし安心です。

 そして幼稚園から少し離れた広い場所で、車の中でサポーターさんが下の子と待機していてくれれば、その間に上の子だけ幼稚園に送り届けるということが可能になるわけです。

次のページ