「今は月数回、子どもと会って、公園で遊んだりごはんを食べたり、時には僕が仕事をしている横でベッドに寝転がりながらゲームをしたりと、ごくふつうに過ごしています。離婚してからのほうが、子どもにかかわりたいという気持ちが強くなりました。単純に、子どもってかわいいじゃないですか。貴子さんに対しては、もう感謝と尊敬の気持ちしかありません」

 尚樹さんの話を聞く限り、単に彼がマイペースすぎて、少しわがままだったことが原因なだけで、離婚の事由となるような決定的な出来事はない。だがやはり、妻だった貴子さんから見えていた夫婦生活は、夫のそれとはまた違っていた。(取材・文=上條まゆみ)

 「【妻編】 妻が夫にどうしてもわかってほしかったこと」に続く。