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【完成答案】

 私は、持続可能な社会の実現に向けた方策を研究したいと考えており、貴学は、最適の環境であると考え志望した。
 私が持続可能な社会について関心を持ったのは、高校1年生のときだ。アルバイトをしていた小売店で余った食品が大量に廃棄されているのを見てショックを受けた。私はこのことをきっかけに、食品ロスについて関心を持つようになった。社員の方に話を聞き、食品ロスは店側の問題だけでなく、新しいもの、傷がないものを好む消費者の意識とも深く関わっていることを知った。食品の廃棄はもったいない上に、ごみ処理の費用負担が生じており、大きな矛盾を抱えている。他にも、包装に使われる大量のプラスチックやレジ袋なども気にかかるようになり、廃棄物の問題全般について考えるようになった。いつでもきれいに包装された商品を買えることは便利だが、一方で大量のごみが生じている。このような社会は持続できないのではないかと、考えるようになった。そして、問題を解決する方法について研究したいと強く思うようになった。
 貴学には、総合環境学部があり、持続可能な社会について深く学ぶことができる。総合環境学部には、食品ロスや、プラスチックごみなどについて専門的に研究している先生方がおられるので、ぜひとも講義やゼミを通して多くのことを吸収したい。講義科目を見ると、消費行動学、環境法など様々な関連分野の講義が提供されている。廃棄物の問題は、消費者の意識や法律の問題とも深く関わるため、これらの分野も積極的に勉強したい。さらに、貴学では専攻の決定が2年次で行われる仕組みとなっている。早い段階から専門的な勉強ができる点はとても有意義である。これに加えて、総合環境学部では少人数制のゼミを導入しており、この点も魅力的である。
 以上のように貴学には、私が学ぶ上で理想的な環境が整っている。入学後はこの環境を活かして勉学に励む決意であり、貴学への入学を強く希望する。
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今道:良く書けていますね。まず、冒頭で全体として言いたいことを端的に言ってから(主張)、「なぜ、持続可能な社会に関心があるのか(理由1)」「なぜ、この大学を選んだのか(理由2)」と、順番に説明していくと良いでしょう。

 就職の志望動機も同じです。公務員なら「なぜ公務員になりたいか」「なぜこの自治体か」、民間企業なら「なぜこの業界か」「なぜこの会社か」の2つを書くと良いのです。