その他のクラブで言えば、前述したアルビレックス新潟に加え、ヴァンフォーレ甲府、大宮アルディージャと2017年に揃ってJ2降格となった3チームが今季で「J2連続4年目」を迎え、1990年代後半から2000年代初頭に黄金期を謳歌したジュビロ磐田は今季で「J2連続2年目」。そして現在、新潟は勝点36(11勝3分2敗)の首位、磐田が勝点32(10勝2分4敗)の4位、甲府も勝点29(8勝5分3敗)の5位と上位に付けているが、大宮は勝点11(2勝5分9敗)でJ3降格圏内の21位という危機的状況に陥り、岩瀬健監督が解任される事態となった。

 昇格するチームがあれば、降格するチームもある厳しい世界。一時的に「J2残留」が目標になることはあっても、そのままJ2に馴染んでしまうことは本意ではないはずだ。目指すはJ1の舞台であり、再び J1のプライドを取り戻すこと。コロナ禍の中、元J1クラブの「再建」に期待したい。