YOASOBI  [撮影/写真部・高野楓菜、衣装協力/HATRA、Christian Wijnants、スタイリング/藤本大輔(tas)]
YOASOBI  [撮影/写真部・高野楓菜、衣装協力/HATRA、Christian Wijnants、スタイリング/藤本大輔(tas)]

 男女2人組の人気音楽ユニット・YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」のMVがYouTubeの規制対象となり、大きな反響を呼んでいる。

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「夜に駆ける」は星野舞夜の小説「タナトスの誘惑」を原作とした曲で、19年11月にミュージックビデオを公開すると5カ月でYouTubeでの再生回数が1000万回を突破。昨年20年10月に1億回再生を突破した。日本だけでなく、世界の音楽ファンから楽曲が高く評価され、動画再生回数は2億2000万回を突破。昨年の紅白歌合戦に初出場して同曲を熱唱した。

 コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraにとっても特別な意味を持つ曲だが、5月下旬にYouTubeで再生すると、「次のコンテンツは、一部の視聴者にとって攻撃的または、不適切な内容を含んでいるとYouTubeコミュニティーが特定したものです」と表示されるように。「理解した上で続行する」を押せば、通常通り再生できる。

 一体なぜ、このタイミングで規制対象になったのだろうか。YouTubeは「攻撃的または、不適切な内容」について具体的な理由を明示していない。原作の「タナトスの誘惑」は自殺を扱った内容で、MVの中では建物の屋上から男女2人が転落することを想起させる映像などが流れることから、問題視された可能性がある。

 YOASOBIの公式ツイッターは30日、「『夜に駆ける』規制の件、ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪。その上で「Googleさんともお話合いしているので、見守ってていただけたら幸いです。ちなみにYOASOBIのMVはニコニコ動画やビリビリ動画にもあります」とつづった。

 このMVのコメント欄には、「なんと…まさかこの曲に警告が入るとは思わんかった。YOASOBIの原点ともいえるこの曲のPVが普通に見れなくなるのはとても悲しいです」と驚きの声や、海外の視聴者からも「この曲は素晴らしい芸術として多くの人たちの心つかんでいる。自殺を教唆する内容ではないし、規制するのは間違っている」とYouTubeの運営の判断に疑問を呈するコメントが目立つ。

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