交流戦最初のカードでロッテに負け越した首位・阪神。開幕から投打ががっちりかみ合い白星を積み重ねてきたが、最近10試合を見ると、2得点が2試合、3得点が5試合、4得点が2試合、6得点が1試合。打線がつながりを欠き、ロースコアでの戦いを強いられている。

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 気になるのが打撃不振の新外国人・ロハスだ。29打数2安打で打率.071、1本塁打、3打点。12三振と精彩を欠いている。

 今月8日に1軍昇格すると首脳陣は我慢強くスタメンで使い続けていたが、背中の張りで戦線離脱していた大山悠輔が交流戦から復帰。三塁を守っていたドラフト1位・佐藤輝明が右翼に戻り、押し出される形でロハスがベンチから外れた。ロッテ3連戦で出場したのは25日のみ。9回に代打で起用されたが空振り三振に倒れた。

「ロハスはまだ調整不足の感じがします。投手との距離感がつかめず、選球眼の良さに定評があるのに結果を出そうと焦るあまり、ボール球にも手を出している。守備に不安があるので交流戦は指名打者で起用するという思惑が首脳陣にあるかもしれないが、今の状態なら糸井嘉男をスタメンで使った方が相手にとって脅威です。シーズンは長いし、ロハスが必要になる時期は必ず来る。それまで2軍で鍛え直して心身の状態を整えてから1軍に上げた方がいいと思います」(スポーツ紙遊軍記者)。

 決して実力不足ではない。昨季韓国リーグで打率.349、192安打、47本塁打、135打点で本塁打王、打点王の打撃2冠、シーズンMVPを獲得。打線の中心選手として期待されたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入国制限で開幕後に来日した。

 ファームで11試合出場、打率.207、2本塁打の成績で1軍昇格したが、「まだ上げるのが早いのでは」と心配の声も聞かれた。

 サンズ、マルテの両外国人が好調で、新人の佐藤輝も長距離砲として稼働している。実績十分の糸井も控える中、ロハスは1軍でスタメンに抜擢されたが、デビューから20打席連続無安打の球団外国人野手のワースト記録を更新。

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韓国と投手レベル違う日本