二階氏自身、周囲にこう語っている。

「東京五輪・パラリンピックもやるんだから、パーティも当然、開催だ。メシも酒もない、感染対策も万全だから何も悪くない」

 二階氏がパーティに執着するのは今秋の総裁選で「菅首相の次」を見据えてのことだという。

「東京五輪・パラリンピック開催が成功したところで、不人気の菅首相に次はないだろう。衆院の解散総選挙は菅首相ではとても勝てないからです。二階さんは1億5千万円の問題で安倍さんの名前を出すなどと早くも派閥内の駆け引きに走っている。次の総裁選に向けて派閥の団結を見せつけようと、パーティに執着しているのではないか」(前出・自民党閣僚経験者)

 自民党周辺がきな臭くなってきた。(AERAdot.編集部 今西憲之)
 

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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