天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ(撮影/写真部・掛祥葉子)
天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ(撮影/写真部・掛祥葉子)
世界一スーパードライを飲んだ天龍さんも退院の祝杯にこの笑顔!(天龍源一郎公式インスタグラム@tenryu_genichiroより)天龍プロジェクトpresents『SURVIVE THE REVOLUTION Vol.3』5月25日(火)OPEN18:30/GONG19:00/新木場1stRING (東京都江東区新木場1-6-24)/ 《チケット料金》(前売りチケット)特別リングサイド(1.2列目)…6,000円/指定席(3列目以降)…5,000円※当日券は500円UP/チケットはこちらhttps://www.tenryuproject.jp/product/470
世界一スーパードライを飲んだ天龍さんも退院の祝杯にこの笑顔!(天龍源一郎公式インスタグラム@tenryu_genichiroより)天龍プロジェクトpresents『SURVIVE THE REVOLUTION Vol.3』5月25日(火)OPEN18:30/GONG19:00/新木場1stRING (東京都江東区新木場1-6-24)/
《チケット料金》(前売りチケット)特別リングサイド(1.2列目)…6,000円/指定席(3列目以降)…5,000円
※当日券は500円UP/チケットはこちらhttps://www.tenryuproject.jp/product/470

 50年に及ぶ格闘人生を終え、ようやく手にした「何もしない毎日」に喜んでいたのも束の間、2019年の小脳梗塞に続き、今度はうっ血性心不全の大病を乗り越えてカムバックした天龍源一郎さん。人生の節目の70歳を超えたいま、天龍さんが伝えたいことは? 今回は「入院生活」をテーマに、つれづれに語ってもらいました。

【写真】退院の祝杯でスーパードライを飲む天龍さんはこちら

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 3月中旬から1カ月半、うっ血性心不全で入院していたんだけど、4月28日に退院してから、ネットやSNSにファンからの「おめでとう」や「よかった」といったコメントがたくさん寄せられてね。こんなに多くの優しい言葉がもらえるとは夢にも思わなくて、俺自身が一番驚いている。皆さんのコメントには元気と勇気をもらえた。俺にはこんなにたくさんファンはいないはずだろ?(笑) 天龍のことを気にかけてくれるファンがこんなにも多くいたことにうぬぼれてもいる。

 入院する直前はなんだか調子が悪くて、酒も全然飲まなかったんだ。いつもならリラックスできるイスにもたれかかっても、座り心地が悪くて「変だな」とは思っていたのだが……。いよいよ具合が悪くなって病院へ行ったら即、「入院してください」と言われて、そんなに急を要する状態なのかと驚いたよ。

ちょうど、小橋(健太)との対談イベント、日本プロレス殿堂会の1周年イベント、天龍プロジェクトの11周年、天龍プロジェクト再始動1回目の大会と、イベントが続く時期だったから「一度、家に帰って考えさせてください」とお願いしたんだ。俺が欠席するわけにはいかないと思ってね。でも代表(※娘の嶋田紋奈さん)が「すぐ入院!」と即決したので、入院することにしたんだ。

 各イベントも出席するか欠席するか迷ったけど、代表がぽんぽんと欠席の手配や連絡を進めてくれたから、これは任せておけばいいかって、覚悟が決まった面もあるね。長州選手と藤波選手から「早くよくなって戻ってきて」とコメントをもらったり、俺が日本プロレス殿堂会のイベントに出られなくなって、代わりに小橋が会場に駆けつけてくれたり、(ザ・グレート・)カブキさんと2人で試合解説する予定だった天龍プロジェクトの大会には、神取忍が来て解説してくれたりとみんながフォローしてくれて安心したし、早く元気になろうって思えたね。

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天龍源一郎

天龍源一郎

天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ。「ミスター・プロレス」の異名をとる。63年、13歳で大相撲の二所ノ関部屋入門後、天龍の四股名で16場所在位。76年10月にプロレスに転向、全日本プロレスに入団。90年に新団体SWSに移籍、92年にはWARを旗揚げ。2010年に「天龍プロジェクト」を発足。2015年11月15日、両国国技館での引退試合をもってマット生活に幕を下ろす。

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入院中は「俺は病人だ」と