SNSやネット上では錦織を称賛するコメントが目立つ。

「普通なら黙っているのも騒ぎを広めないためにはいいかもしれないが、今回は選手も一般の日本人も命の問題になる。黙るよりは、意見を言うことも歓迎すべき段階。意見が出てこないと、判断できない。錦織選手の勇気に感謝」

「これは錦織さんの勇気ある発言。議論しないままのオリンピックは政府以外の誰も望んでない。錦織さんみたいに思っていても声にできないアスリートは沢山いると思う。そうゆう声を拾い上げるのが政治家じゃないの?」

 五輪は多くの人のサポートに支えられて実現する。そして、主役は特別な思いを抱いて出場するアスリートたちだ。日本政府、国際オリンピック委員会、日本オリンピック委員会は彼ら、彼女たちの声に耳を傾けなければいけない。開催に向けて具体的な道筋を示さず、安心、安全を強調するだけでは不安を増幅させるばかりだ。

 楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が14日、米CNNテレビのインタビューに応じ、東京五輪開催について「まるで自殺行為だ」と述べ、政府に中止を働きかけていることを明かした。また政府のコロナ対応は「10点満点中の2点」と批判した。菅政権はどう受け止めるのか。

(牧忠則)