最近は和歌山市立博物館の「疫病除けマンボウ」が対コロナのプラスのイメージで人気が出てきているので、以前の記事「魚類のマンボウはコロナまん延防止のイメージキャラクターになるか?」でも書いたように、個人的にはマンボウとコロナ対策を敢えて関連付けさせて推した方が、道の駅も盛り上がったのではないかと思ったのだが……こればっかりはわからない。

 これから向かう夏の時期、マンボウとウシマンボウは北上回遊して三陸にやって来る。道の駅の特産品コーナーにもマンボウ類が並ぶだろう。震災から復興した証としてにぎわいをみせ、道の駅が地元の人々の活力となれば私は嬉しい。

【主な参考文献】 
 千葉元.2018.宮城県気仙沼市・大谷海岸 防潮堤の着工、対話を経て戻る砂浜.産経新聞.2018年1月29日配信
 
●澤井悦郎(さわい・えつろう)/1985年生まれ。2019年度日本魚類学会論文賞受賞。著書に『マンボウのひみつ』(岩波ジュニア新書)、『マンボウは上を向いてねむるのか』(ポプラ社)。広島大学で博士号取得後も「マンボウなんでも博物館」というサークル名で個人的に同人活動・研究調査を継続中。Twitter(@manboumuseum)やyoutubeで情報発信・収集しつつ、無職で自分に合った仕事を探しながらもなんとかマンボウ研究して生きていくためにファンサイト「ウシマンボウ博士の秘密基地」で個人や企業からの支援を急募している。