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「学校へ行けない理由が自分でもわからない」と苦しむ中2女子に鴻上尚史が説いた“学校へ行くこと”と“勉強すること”の違い
鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋
2021/05/11 16:00


作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします
「いじめもなく、学校で何かがあったわけでもないのに学校へ行けない」と苦しむ中2の女子生徒。「周囲はいい人ばかりで本当に私の責任」と追い詰められている相談者に、鴻上尚史が説いた「学校へ行くこと」よりも大切なことと、勉強が大切な理由。
【相談105】どうして学校へ行けないのか自分でもよく分かりません(14歳 女性 江國)
わたしは今、中学校の二年生でもうすぐ三年生になるところです。しかし、学校へ行けていません。勉強も全然進んでいません。いじめを受けたとか、学校で何かがあったとかはまったくなく、むしろわたしの周りはいい方達ばかりで、本当にわたしの責任です。どうして学校へ行けないのか自分でもよく分かりません。ですが、やはり行かないといけないというのは分かっています。
もうすぐ受験もありますし、学業の事や進路について考えないといけないと思うと苦しくなるのです。母親には、わたしのやりたいことができるのが一番だよ、と言われました。しかし、この前母のスマホをのぞき見してしまった時に、「娘とどう接したら良いか分からない」「家に居る時におなかすいたなどと言われるとイライラする」等書かれていました(他人のスマホを勝手にみるなど、なんて最低なことをしてしまったのだと反省し、それ以降は見ていないのでその後はよく分かりません)。母はカウンセリングへ通っているようで、その先生に向けて書かれたものだと思います。普段はやさしく温厚な母も、見えないところで嫌な思いをしているのだとすごく落ち込みました。両親はそんなことを思うような人ではないと思ってはいますが、やはり私なんか居ない方が良いんだと、そう感じてしまいます。
やりたいことも特には見つからず、親や先生方にも迷惑ばかりかけていて本当に申し訳なく思っています。高校には行ったほうが良いと思うし行きたいとも思っているのですが、受験も大変でしょうし、高校に受かったとて、また不登校になってしまうのではないかと不安です。逃げるわけにはいかないし、焦りばかりが募ってゆきます。
鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋
鴻上 尚史


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