SNSやネット上では実際、兼近の発言に賛同するコメントが多かった。

「兼近は賛否両論あるけど非常に頭が良いし思考のバランスが取れた芸人だと思う。古臭い芸能人は未だに紳助を一蹴出来ないであろう所を、簡単に一蹴するのも素晴らしい」

「含蓄(がんちく)ある一蹴だと思ってしまう。余程の持論がないと即座に出ない強い言葉。名前がデカいだけに強く蹴れば反動があるのは、彼の頭の回転なら絶対わかっている。その上で即否定はかの大物による被害を身近に感じているか、不祥事で消えた人を良く言うのは信条に反したかのどちらかだろう。自身が禊をしているだけに後者だろうか」

 一方で違和感を唱える声も相次いだ。

「過去の名言とか全否定するのは違うと思う。まぁ紳助って名を出さず誰かがって言えば良い。とは言え、キャリアも実績も圧倒的に差があり、敬意とかも無いのは人として何か引っ掛かる。忖度とかじゃ無くね」

「島田紳助のことは好きではないけど、過去の発言を否定するのは違和感。兼近にとって芸人の先輩だしね。罪を憎んで人を憎まずじゃないけど、あの場面はスルーしてよかった気がする」

 兼近は頭の回転が速く、物事の本質を捉えたコメントをすることから、若い世代を中心に人気を集めている。今回の「島田紳助に忖度をしない」発言は果たして無礼なのか。視聴者の年代によっても考え方が分かれるかもしれない。(梅宮昌宗)