キレるといえば、セルヒオ・ガルシア(スペイン)を語らないわけにはいかない。10代から世界の舞台で活躍し、当時から感情ムキ出しのプレーで人気を集めていたが、近年は大人になったせいか落ち着いてプレーしていたが、それでもブチ切れしたシーンがあった。

 2019年欧州ツアーのサウジ・インターナショナル、ガルシアは故意にグリーンを最低5回傷つけたとして3日目に失格となったが、その前日の愚行も問題だった。ツイッターに投稿された動画は、ガルシアがバンカーでキレまくっているシーン。4番パー5でグリーン手前のバンカーにつかまると、バンカーショットが寄らずプツン。ウェッジをバンカーに1回!2回!3回!と叩きつけ、最後は砂を足で蹴り上げたのだ。

 短気で知られるガルシアは、2011年のタイゴルフ選手権でティーショットをミスすると、そのままクラブを推定数十ヤード放り投げ、クラブを“池ポチャ”させたこともあったし、ルーキーシーズンにはミスショットで怒り心頭になると何故かシューズを脱ぎ投げ捨てたこともある。また2007年にはカップに向かって唾を吐き……、とにかくガルシアはツアーNo.1の“キレキャラ”なのだ。

 メジャー4勝でもキレるプロはいる。ロリー・マキロイ(北アイルランド)は、昨年のZOZOチャンピオンシップ初日の最終ホールでティーショットを右に曲げると、第2打でフェアウェイに戻した。そしてグリーンまで140ヤードを残した第3打を右のラフに打ち込むと、歩きながらクラブを破壊。シャフトを自ら真っ二つに折り、そのホールをボギーとしてホールアウトした。

 一見、温厚そうに見えるマキロイだが、クラブを池に投げ捨てた“過去”もあるなど、キレているのはショットだけではない様子。マキロイに憧れているジュニアたちのためにも、こうした行為はほどほどにしておいた方が良いだろう。

 温厚キャラのブチギレといえば、最後にブライアン・ワッツ(米)の行為を紹介しておこう。ワッツは90年代を中心に国内ツアーで活躍し98年の全英オープンでは単独2位となったプロだが、そんなワッツにも信じがたい愚行があった。

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ありえない場所にボールを打ち込む