これだけの実績ある選手がシーズン途中の移籍は考えにくい。高額な年俸もネックになるだろう。ただ、大砲不在で貧打にあえぐ中日には魅力的に映るのではないか。

 スポーツ紙の元ヤクルト担当記者は「バレンティンは気持ちが乗ればどんどん打つ選手です。全盛期の活躍は厳しいとしてもシーズン20本塁打はまだまだ打てる。ヤクルト時代は左翼で怠慢プレーが目立ちましたが、今は自分の置かれた立場も分かっているので必死にやるでしょう。もう一花咲かせてほしいですね」と期待を込める。

 球史に残る強打者として活躍してきたプライドもあるだろう。豪快なアーチを連発する姿をもう一度見たい。(梅宮昌宗)