特別指定選手として三遠ネオフェニックスでプレーした河村勇輝 (c)朝日新聞社
特別指定選手として三遠ネオフェニックスでプレーした河村勇輝 (c)朝日新聞社

 コロナ禍で開催されているBリーグは、佳境を迎えている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、試合中止を余儀なくされるなど各チームの消化試合数が揃っていないが、それでもB1では50試合前後が終わっており、当初のスケジュールだとリーグ戦最終は5月2日。チャンピオンシップは予定通り5月13日にスタートすることになっている。

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 レギュラーシーズン終了からチャンピオンシップ開幕までに、中止となった代替試合を行う予定でいるが、全チームが60試合を消化できるかは今のところ不透明。仮に60試合に満たず消化試合数がチームによって差があっても、消化試合の勝率でリーグ戦の順位を決め、ポストシーズンに突入することになっている。

 そんなイレギュラーなシーズンが続いているBリーグだが、今季も多くの将来性ある特別指定選手がプレーした。

 Bリーグの規定によると特別指定選手は、全日本大学バスケットボール連盟および全国高等学校体育連盟バスケットボール部所属選手ならびに、満22歳以下の選手を対象とした、個々の能力に応じた環境を提供することを目的とされたプレーヤーのことで、3月31日時点で満16歳以上(ただし中学校在学選手を除く)満22歳以下なら認定可能。各チームは13名の登録選手数とは別に最大2名まで登録できる。

 選手としては、報酬こそないが、高校や大学の部活に所属しながらアマチュア契約選手としてBリーグの公式戦に出場できるので、スキルアップや自分の実力を知る意味でも有益。プロを目指すべきか、目指すならば何が足りないのか、あるいは違う選択肢を見つけるのかなど、将来の進路を検討する上でもメリットのある制度と言える。一言で言えば、バスケのインターンといったところだ。

 リーグではこの制度を活用して、リーグ創設時から年々特別指定選手が増えている。リーグ全体で、2016-17シーズンは32名だったが、そこから37名、39名、51名と右肩上がり。今季は41名にとどまっているが、多くのチームに「金の卵」たちが所属し、実力試しをしている。

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主力として活躍する高校生も!