本塁打を放ち、ベンチ前で喜ぶマルテ(中央)(c)朝日新聞社
本塁打を放ち、ベンチ前で喜ぶマルテ(中央)(c)朝日新聞社

 阪神ファンだけでなく、他球団のファンからも大人気のホームランパフォーマンスがある。阪神・マルテの「ラパンパラ」だ。ダイヤモンドを一周すると、ベンチ前で選手たちと共に弓を引くポーズで盛り上がる。スタンドの阪神ファンも共に行うほどの人気ぶりで、マルテも試合後のお立ち台でファンに向け、笑顔でラパンパラを行っている。ツイッターではスポーツタグの上位に「ラパンパラ」と表示され、YouTubeでも映像のアクセス数が大幅に伸びている。

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「昨年はハイタッチした後にマルテが1人でラパンパラをやっていましたが、今年から選手たちも一斉にやるようになって注目度が一気に高まりました。来日3年目のマルテは開幕からなかなか調子が上がらず、新外国人・ロハスが1軍合流可能になれば入れ替えの可能性が高いと言われていました。でもここにきて試合連続マルチ安打、4本塁打と一気に調子を上げて外せない選手になっています。ラパンパラも阪神快進撃を象徴するパフォーマンスとして定着していますね」(スポーツ紙の阪神担当記者)

 昨季は左ふくらはぎの張りで満足に試合に出られず、29試合出場で打率.252、4本塁打、14打点と不本意な成績に終わったマルテだが、今年は目の色が違う。韓国リーグで本塁打王、打点王の二冠に輝いたロハスの加入も刺激になっているのだろう。開幕から3番に座り、22試合出場で打率.293、6本塁打、13打点。選球眼も良く出塁率.393と高い。首位を快走する大きな原動力にもなっており、現在の状態ならロハスと入れ替えずに起用し続けた方が良いだろう。

 一方、在阪のテレビ関係者はマルテのラパンパラについて「ある懸念」があるという。

「マルテのホームランパフォーマンスは相手チームの首脳陣、選手たちも見るほどの盛り上がりなんですよ。ないとは思うのですが、阪神のOBから『相手チームを挑発しているように感じる』とクレームがついたら怖いなと。『グラティ』のケースもありましたしね…」

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