コロナワクチン接種がいつなのか不透明なまま自粛だけを強いる日本の愚策ぶり (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナワクチン接種がいつなのか不透明なまま自粛だけを強いる日本の愚策ぶり

連載「ちょっとだけ医見手帖(山本佳奈医師)」

山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師

山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師

新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種がやっと始まった日本(C)朝日新聞社

新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種がやっと始まった日本(C)朝日新聞社

 これは新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した人の総人口あたりの割合をみても一目瞭然です。One World in Dataによると、4月17日時点で、イスラエルは総人口あたり61.7%の人が、少なくとも1回の接種を終えています。イギリスは人口の48.1%(4月16日時点)、アメリカは38.7%(4月17日時点)が終えており、日本はたった0.9%(4月16日時点)です。

 世界一のスピードで接種を進めているイスラエルでは、昨年から続いていたロックダウンが段階的に解除され、4月18日からは屋外でのマスクの不要となりました。1月中旬には新規感染者数が1万人を超えていましたが、4月17日時点での新規感染者数の報告は0人となっています

 1月初旬に新規感染者数が6万8千人とピークを迎えたイギリスでは、昨年12月8日より新型コロナウイルスワクチンが開始され、4月16日時点で人口の約半数が少なくとも一回の接種を終えています。4月17日時点での新規感染者数は2,200人とワクチン接種が進むと同時に、感染者数も激減したことがわかります。ロックダウンを段階的に解除することが発表され、4月12日からは、パブやレストランの屋外席での営業再開、衣料品や書店といった小売店やジム、美容院なども営業が再開されました。

 昨年11月以降、新型コロナウイルスの感染が急拡大し、1月初旬には新規感染者数が30万人と、ピークを迎えたアメリカでは、総人口の4割ほどが少なくとも1回の接種を終えており、4月17日時点での新規感染者数は5万2千人と、こちらもワクチン接種が進むと同時に、感染者数は減少傾向を認めています。

 一方の日本はというと、少なくとも1回接種した人の総人口あたりの割合はたった0.9%(4月16日時点)です。接種開始も遅れをとっている上に、接種回数も圧倒的に少ないという中で、首都圏に出されていた緊急事態宣言が解除されてから1カ月足らずで、再び東京や大阪、仙台を中心に感染者が拡大しているのも、当たり前の結果だと言わざるを得ません。


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