菅野のメジャー移籍は当初濃厚と見られていた。投手陣の柱がいなくなれば、当然他のところでカバーせざるを得ない。DH制導入推進はセ・リーグ全体のレベルアップという目的もあるだろうが、同時に巨人の戦い方も考慮していたようにも思える。

 今年の巨人は4月の上旬に丸、中島宏之、若林晃弘、ウィーラーの4人の主力が新型コロナウイルスに感染し、離脱するという事態も起こった。だが、それでも10勝6敗(4月16日時点)でリーグ2位につけている。16日には菅野が今季初完封をするなど、明るい材料も多い。

 今後はスモーク、テームズというメジャーで実績のある助っ人も合流する。そんな中で原監督はどんな野球を見せてくれるのか。選手の起用法も含め、今後も目が離せない状況が続く。