北條史也は1軍メンバーだが、今季は6試合の途中出場にとどまっている。高卒4年目の16年に122試合出場で打率.273、5本塁打と遊撃のレギュラーをつかんだかに見えたが、その後は故障や守備でのミスが目立ち、出場機会が減少。昨年は木浪、小幡竜平の台頭もあり40試合出場で打率.192、2本塁打と悔しい結果に終わった。

「高山はドラフト1位で獲得した選手なのでなかなかトレードに出しづらいと思うが、環境を変えた方が良いと思う。ファームでもこれだけ打てないのは技術以外にも要因があるように感じる。外野の層が薄い西武、地元のロッテの方がチャンスは多い。中谷は28歳、北條は26歳と本来は伸び盛りの時期で伸び悩んでいるのが歯がゆい。中谷の場合は外野に佐藤、近本光司、サンズ、新外国人のロハス、ベテランの糸井嘉男がいる。パリーグは右の長距離砲を重宝するので可能性を感じます。3人は生え抜きの人気選手ですが、今のままでは厳しい。投打でタレントはそろっているが、欲を言えば右のセットアッパーが欲しい。巨人が昨季のシーズン途中に楽天からトレードで獲得した高梨雄平が優勝の原動力になったケースもある。阪神がシーズン中に戦力補強に動く可能性はあると思います」(スポーツ紙デスク)。

 高山、中谷、北條が再び輝くのは阪神の縦縞のユニフォームか、それとも――。(梅宮昌宗)