「パリーグのある球団が獲得に興味を示していましたが、他の球団はFA参戦に消極的でした。コロナ禍で高額を払って複数年契約を結ぶことに躊躇した部分があったのでしょう」(スポーツ紙遊軍記者)

 山田は新たに7年契約を結び、ヤクルトに残留。自ら志願して主将に就任した。今年は東京五輪が開催予定だ。侍ジャパンで常連メンバーの山田は19年11月に開催された第2回WBSCプレミア12に出場し、決勝・韓国戦で逆転3ランホームランを放つなど日本の初優勝に貢献している。

 東京五輪でも主力メンバーを担うと見られていたが、コンディションに苦しみ精彩を欠いた昨年に続き、今季も13日時点で打率.222、2本塁打、0盗塁と調子が上がってこない。二塁は激戦区だ。広島・菊池涼介は昨季史上初の二塁手で守備率10割を達成するなど8年連続ゴールデングラブ賞を獲得し、今季は打撃も開幕から絶好調と躍動している。楽天・浅村栄斗も昨季本塁打王を獲得し、東京五輪も選出される可能性が高いだろう。

「プレミア12では菊池を二塁、山田を一塁、浅村を指名打者でスタメン起用していましたが、ヤクルト・村上宗隆などここ数年で急成長した強打者もいます。山田は今の状態だと厳しい。コンディションをいかに上げられるかでしょうね」(侍ジャパン取材班)

 能力は球界屈指。まだ28歳と若い。プロ野球で、東京五輪で輝く姿を見たい。(梅宮昌宗)