「瀬戸はこの状態で満足していないでしょう。あのスキャンダルがなければ、もっと記録は伸びただろうし、五輪出場で喜ぶレベルの選手でないですから。体力が落ちてまだまだ本来の泳ぎではなく、今のままでは東京五輪で金メダル獲得は厳しい。会心の笑顔が見られなかったのも危機感の表れだと思います」(スポーツ紙の水泳担当記者)。

 しかし、池江とは対照的に、世間の目は瀬戸に対して冷ややかだ。

<五輪に出場しても応援する気になれない>

<メダルを獲得してもおめでとうとはならない。アスリートの前に1人の人間として受け入れられない。応援できません>

 SNSやネット上では批判的な声が依然として多い。

 瀬戸も当然この空気を察しているだろう。メダルを獲得すれば、名誉挽回につながるわけではない。だが、支えてくれた人たちのために全身全霊をかけて水泳に打ち込むしかない。(梅宮昌宗)