「6年前の“スタッフ軽視”の舌禍騒動で問題になった、音声スタッフへの『なんで自分の人生を女優さんの声をとることにかけているんだろう』という発言も、今にして思えば、もともと広瀬さんはぶっちゃけキャラだったとも言えます。そんな言動を見ると、『清純派の美少女』というのは事務所やメディアが作り上げた幻想で、年齢をへてその呪縛が解かれ、着実に等身大の大人の女性へと成長しているのかもしれません。広瀬はもともと演技力には定評があり、アイドル的な女優というわけではありません。これからもいい子ぶらず、むしろ悪い顔もサマになれば、時代を映す女優として輝き続けることができると思います」(同)

 ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、そんな彼女の今後についてこう語る。

「先月放送された『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)で、彼女はスペシャルゲストとして招かれましたが、オープニングからは登場せず、千鳥・大吾のリクエストで、声だけ、手だけなど、露出を小出しにしながらようやく姿を現すという、大がかりな演出でした。結局は、彼女が主演を務めたスペシャルドラマ『エアガール』の番宣なのですが、なにより彼女と会うか会わないかだけで1時間も番組を引っ張れることがすごい。それだけ存在感があり、多くの人が彼女に注目している証拠と言えるでしょう。その『エアガール』でもCA役に初挑戦し、また新たな魅力をみせてくれました。20代も着実にキャリアを重ねていくことは間違いないと思いますし、女優としてもまだまだ安泰と言えるでしょう」

 美貌と才能を兼ね備えた広瀬。これからも主演やヒロイン役が続くと思うが、無理をせず、のびのびと我が道を行ってほしい。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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