4月25日は名古屋市市長選の投開票も行われる。こちらは現職の河村たかし市長に、自民党を離党した横井利明氏が挑む。


選挙に強い河村氏だが、今回は愛知県の大村秀章知事に対するリコールの偽造署名問題で逆風が吹いている。

「世論調査で河村氏と横井氏の差が拮抗と聞いている。名古屋市は政令指定都市なので、野党系の河村氏に勝って自民党が市長の椅子を奪還すれば、金星となる。20日前後に菅首相が伊勢神宮を参拝するので、その際、名古屋に電撃的に応援に入るという話もでている。ただ名古屋も落とせば、4連敗となり、まずいことになるだろう」(前出・自民党幹部) 

 自民党の二階俊博幹事長は4日放送のテレビ番組で、菅内閣不信任決議案が野党から提出されたら「直ちに解散だ。その覚悟がありますか」と挑発した。しかし、その本音は補選そのものをリセットしたいのかもしれない。(今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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