「3期生の久保史緒里(19)も、昨年のTBS音楽特番『音楽の日2020』で体調不良のため欠席した生田の代役を急きょ務め、素晴らしい歌声を披露して絶賛されました。やっぱり、アイドルでありながら特殊技能を開拓してるのは、ベテランの1期2期が多いので、久保さんのように3期生ですでに話題になっているのはすごいことだと思います」(前出の編集者)

 TVウオッチャーの中村裕一氏は、乃木坂メンバーや卒業生たちのセカンドキャリアについてこう分析する。

「アイドルのキャリア形成のかたちはいろいろありますが、最初からいきなり一人で勝負に出るよりも、まずは大人数のグループに在籍しながら認知度を上げ、自分の得意分野を伸ばしながら少しずつ存在感を発揮していく、というのは非常に賢く、もはや王道パターンとも言えるでしょう。古き良きアイドルのように、ただニコニコしながらそこにいれば良いわけではなく、アイドルとしての旬の短さを自覚し、将来を見据えてスキルを磨くことが求められています。いかに効率よくキャリアを積み重ねることができるかがポイントになるという点では、非常に現代的な立ち回り方だと思いますね」

 アイドルブームはピークアウトしたとも言えるが、彼女たちのような才女が今後の芸能界をにぎわせてくれそうだ。(大沢野八千代)