大阪維新の会は大阪都構想の賛否に関連して、2015年と2019年に2度にわたり、大阪府知事選、大阪市長選のダブル選挙で圧勝した実績がある。

 池田市でも市長選と市議会議員選のダブル選挙を仕掛け、ピンチを脱しようと冨田氏が目論んでいるのではないか、と憶測を呼んでいる。

「ダブル選挙という情報は入っています。それを衆院解散総選挙に合わせるという話もあるそうです。調べると手続き、理論的にはできると聞きました。選挙となれば、私たちも戦うしかない。ただ、よく考えてください。サウナ市長と全国で嘲笑われ、AERAdot.でもパワハラ音声を公開された冨田氏に対し、市民からは『サウナ市長と有名になり、恥ずかしい』
『市長がパワハラとは情けない』との声が数多く寄せられています。また市長と市議会選挙と同時にやると、過去の例では約6300万円の税金がかかります」(前出・池田市議)

 また3月末の本会議の最後には多田隆一議長が「冨田市長は辞任を表明するのかと思った。一連の疑惑に憤慨する」と本人を目の前に異例の苦言を呈した。その後、マスコミから進退について質問され、「記者会見します」とだけ答えた冨田氏。辞職か市議会解散か。
「サウナ市長」に残された選択は限られている。(今西憲之)

※冨田市長の音声はこちら(https://youtu.be/p33jn8hrnUI)