道渕は仙台に移籍前、当時J1のヴァンフォーレ甲府に所属していた17年7月にも別の女性に対して暴力を振るったとして逮捕され、処分保留のまま8月31日に不起訴処分となっている。

 女性に対する暴力は許されない行為だ。しかも、2度にわたって暴力事件が判明した。獲得に名乗りを上げるJリーグのクラブはない。そこで、手を差し伸べたのが韓国の忠南牙山だった。昨年はKリーグ2部最下位に低迷。実績十分の道渕を1月にテスト参加させたうえで獲得を決断した。

 道渕は忠南牙山への移籍が決まると、自身のツイッターとインスタグラムのプロフィール欄にハングル語で自信の名前を併記。韓国で成功したいという決意の強さをうかがわせていたが、韓国のネット上では「道渕がプレーしていることが考えられない。韓国の恥だ」、「市民クラブが市民の理解を得られない選手を獲得してプレーさせている現実は受け入れがたい。性犯罪者は解雇しろ」など道渕に対して辛辣なコメントが目立つ一方で、「彼は過ちを犯した。でも、やり直すチャンスを与えても良いのではないだろうか。心を入れ替えて人生が変わることを祈る」と擁護の声も。

 道渕は今後も韓国でプレーできるのだろうか。

(牧忠則)