にして、ホクロを自分の顔の魅力のひとつとして印象づけるケースもあるようだが、美容業界誌の元編集長で美容ライターの三輪順子氏はこう分析する。

「芸能人の皆さんは視聴者からどう見られるか、常に考えていると思います。ホクロに関してもチャームポイントとして積極的に利用していこうと考える方もいますし、逆に心境やライフステージの変化で、新しい自分を印象づけるために除去する方もいます。実は一般人の間でもコロナ禍でホクロを除去する方が増えているのですが、テレワークでモニターに映る自分の顔を見る機会が増えたことが影響していると考えられます。ホクロ施術は常に一定の需要があるので、急増とまでは言わないですが多くの人がネットで検索しているそうです。ダウンタイム(施術を受けてから、肌の状態が元の状態へと戻るまでの期間)があるため、これまでは紫外線が弱い季節に集中していましたが、マスク着用になった昨年からは1年を通して施術を希望する人が増えています。金額はホクロの大きさによって異なりますが、1つあたり2万円くらいが目安ですね」

 中高年世代に語り継がれてきた「ホクロを取ったら運命が変わる」という言葉。しかし、朝日奈央は「ホクロを取ったからって左右される人生にしたくない」ときっぱり断言している。ネガティブになりがちなコロナ禍だが、自分を変えたいと思っている人にとっては好機と言えそうだ。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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