でも、ネットの記事として文字になると、それはもう立派なニュースになるわけですよ。YouTubeライブは生配信のみでアーカイブは残さないから、ニュースソースは世の中に残っていないわけですよ。ニュースとして存在するのは東スポさんが書いてくれたものだけ。東スポさんに文句言ってるのではなく、東スポさんには土日の競馬情報で大変お世話になっているので、純粋に今回の記事と経緯を分析していたんです。そうすると、東スポさんが書いた記事を別の大小さまざまなニュースサイトが書いてくるんですよ。

 みんながそれを見て「竹山、こんなこと言いやがったのか」「そんなこと言わなければいいのに」「生意気に! 上から目線だ!」「オールスター感謝祭に出演している人に失礼じゃないか!」となるわけです。あぁ、こうやって拡がっていくんだなと思った。そして、ここまできてしまうと、発言の時のニュアンスは説明のしようがない。

 記事の中にある単語は言ったか言わないかといえば、言ってますよね。でも、ニュアンスは全然違って、みんなでゲラゲラ笑いながら書き込みとのやり取りをしていた。コメントに竹山が毒づくという流れのことだった。生配信での遊びですよね。そのやり取りが文字化されると、「大暴露」という記事になってしまう。

 そのニュースを見た人は、ニュースをそのまま受け取って、ヤフーのコメント欄はそのニュースを信じ切って書き込んでいる。いつも僕も話していますが、ニュースのソースをきちんと調べなければいけない。しかし、今回のニュースのソースは東スポだったという(笑)。東スポのそもそものニュアンスが違うんだよっ!(笑)

 自分に起こったことだけど面白いなと思って、こうしてネット記事は拡がっていくんだなと改めて分析できた。東スポの記事が出た翌日「アッコにおまかせ!」に出演だったから、スタッフと東スポの記事の話になって「そもそも竹山さんはそんなことを言う人じゃない」とわかってくれていた。

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ネットは文字のやり取りだけでどんどん進んでいく