「いいボールと悪いボールの差が激しい。直球がシュート回転してストライクゾーンに入ってしまうことと、武器であるスライダーも時折、不用意に高めに浮くことがあり、改善が必要です。いまは素材を磨く時期で、ローテーション入りは早いと言わざるを得ません」

 全国紙スポーツ担当記者も、「首脳陣も表向きは『経験を積ませたい』と、球数を制限して登板させる意向ですが、こま不足という背景があるのは明らか。『5回まで持ってくれ』というのが本音でしょう」と指摘する。

 忘れられかけているのが、1月、元AKBで人気アイドルだった板野友美と電撃結婚して話題となった左腕の高橋奎二だ。先発ローテ入りが期待される存在だが、キャンプ中の練習試合で打ち込まれ、オープン戦も1試合のみの登板に終わり、開幕ローテ入りは露と消えた。

「若いと言ってももう6年目。三振は取れる一方で制球が悪いという不安定さが修正できず、首脳陣の信頼を得られていません。先発でも中継ぎでも、そろそろ居場所を確立しないと崖っぷちに立たされるでしょう」(前出の記者)

 最下位からの下克上は、簡単ではなさそうだ。(AERAdot.編集部)