「考え方も男前。SNSをやらない理由をトーク番組で明かしていましたが、『この世に発信したいことなんか何ひとつないから』だとか。会った人や買ったモノなど、発信したいとは思わないそうで、このご時世、ネットに依存していないのはある意味かっこいいですよね」(同)

■淡々とした物言いはMC向き!?

 キングオブコントでの優勝後「10年間は遊ぶと決めている」と、以前バラエティ番組で明かしていたこともある。こうしたスパッとした物言いも小峠の魅力なのかもしれない。

「例えば、女性と一緒に食事に行く時は、最初に『結婚願望がない』と女性に言うと話していたこともありました。曖昧に結婚をチラつかせたりしないところは、逆に誠実さが感じられますよね。今では、テレビに出るたびに性格のイケメンぶりが浸透し、男女関係なく好感を持つ人も増え、人気に繋がっているのでしょう」

 お笑い評論家のラリー遠田氏は、小峠についてこう述べる。

「テレビに出始めた頃の小峠さんは、どちらかと言うとイジられ役で、先輩芸人にネタにされたり、ドッキリに引っかけられたりしていました。どんなにひどい目に遭っても、ふてぶてしい態度で力強いツッコミを返していくので、笑えますし気まずくならないのが強みでした。イジられ役をしばらく続けた後、その実力が評価されて、サブMCや番組MCを任されることも増えてきました。何があっても動揺せず、淡々と番組を進めることができる小峠さんは、MCにも向いていると思います。さりげない言動から人柄の良さがにじみ出ているところも、視聴者に愛されているのではないでしょうか」

「お笑い第7世代」を中心に若手芸人が目立っている昨今。そんな中、小峠の場合は高い技量と人柄で、息の長い活躍が期待できそうだ。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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