患者のニーズを聞いて治療法を選び、利点と限界を説明してくれる病院を選びたい。

 手術後も、定期的な経過観察をして、人工膝関節の状態を確認することが大切だ。

 ランキングの一部は特設サイトで無料公開しているので参考にしてほしい。「手術数でわかるいい病院https://dot.asahi.com/goodhospital/

【医師との会話に役立つキーワード】

《ひざの可動域》
ひざの可動域とは、曲げ伸ばしや、ひざ下のねじりの動作で、膝関節が動く範囲のこと。一般的にTKAでは術後に120°~130°までしか曲げられないことが多いため、正座は難しくなる。UKAの場合、+10°くらい可動域が大きいことが多い。

《サルコペニア》
サルコペニアとは、おもに加齢とともに全身の筋肉量が減り、筋力が低下していく現象。寝たきりの原因にもなる。ひざが痛くて運動しなくなると起こりやすい。反対に、サルコペニアにより肥満になると、変形性膝関節症を悪化させる要因になる。

【取材した医師】
山形済生病院 副院長・整形外科診療部長 福島重宣医師
東京女子医科大学病院 整形外科教授 岡崎 賢医師

(文/坂井由美)

※週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』より