最後に、2017年オフにエンゼルスと契約を結んだ大谷翔平は、その翌年のシーズン前のランキングでトップになったのは皆さんもご存じかもしれない。だが、大谷はそのシーズンだけトップクラスだったわけではない。

 MLB公式サイトでは2004年からプロスペクトランキングを毎年発表するようになったが、昨年4月には過去に1位となった選手たちの中で「誰がトップか?」というランキングを発表し、大谷は堂々の2位に選ばれている。

 2位と評価された理由については、「彼のようなプレイヤーを見たことはない。(すぐにメジャーデビューを果たしたため)プロスペクトとしての期間は短かったが、投打での能力が彼をこのリストのトップクラスに押し上げた。投手としてだけでもナンバーワンのプロスペクトになれただろうし、外野手としてだけでもトップ10に入るような選手だったろう」と絶賛されている。

 昨年はトミー・ジョン手術明けで2試合の先発登板にとどまり、打っても打率1割台とメジャー移籍後では最も苦しんだシーズンとなった。だが、今年はオープン戦から好調を維持し、更なる飛躍を予感させている。日本に来た“元プロスペクト”は米国では苦しんだケースが多いが、大谷は現地でも高く能力を評価された投打で圧倒的な活躍を見せて欲しい。