理想の体形をめざして筋トレに励む人も多いけれど……(※写真はイメージです/GettyImages)
理想の体形をめざして筋トレに励む人も多いけれど……(※写真はイメージです/GettyImages)
計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。
計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。パーソナルトレーニングジム「ボクノジム」経営。モットーは「2か月後の減量よりも1年後の健康」。

 早稲田大学大学院で運動生理学を学び、「ダイエットコーチ計太」としてYouTubeでも活躍するパーソナルトレーナー・計太さんが、科学的根拠に基づいたダイエットの方法や役立つ知識をお届けします。今回は、理想の体形を目指す「ボディーメイク」のために、本当に筋トレが必要なのかどうかを解説します。

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 ダイエットに励んでいる人の中には、理想の体をめざすために、筋トレに取り組んでいる人も多いのではないかと思います。しかし、「筋トレをがんばっているのに理想の体になかなかならない」という人も多いのではないでしょうか。

 結論から言うと、ボディーメイクにおいて筋トレは不要かもしれません。さらに言えば、あなたは筋トレの努力の仕方を間違えているせいで、ボディーメイクの成果が遠のいている可能性もあります。

 最初に言っておくと、僕は筋トレを否定しているわけではありません。僕はそもそもパーソナルトレーナーですから、トレーニングの大切さや重要性を伝えたいと考えています。ただ、がんばっているのに理想の体形に近づけないという人は、努力の方向性を変えるべき、ということです。

 では、(1)理想的なボディーメイクの流れ、(2)ボディーメイクに筋トレが必要な人と不要な人の判断基準、(3)筋トレの重要度の性差、これら3点について解説していきましょう。

(1)理想的なボディーメイクの流れ

 ボディーメイクの手順としては、「食事改善→姿勢改善→筋肉増量」、この3段階が理想的です。各段階は同時進行でも可能ですが、筋肉増量のための努力が姿勢改善を邪魔するケースがあるので、段階的に進めることをお勧めします。

 最初に必要なのは、食事改善です。ボディーメイクにおける食事改善の目的は除脂肪、つまり脂肪を減らすことです。いくらたくさん動いたとしても、それ以上に食べてしまうとやせることはできません。食事改善の過程で、食欲のコントロールを身につけることが必須となります。これについては、また別の機会に解説したいと思います。

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計太

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2か月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/VJIfdbB)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。

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