ここ一番での大叩きでメジャー制覇を逃したジャン・バンデベルデ(写真/gettyimages)
ここ一番での大叩きでメジャー制覇を逃したジャン・バンデベルデ(写真/gettyimages)

 国内女子ツアーの2021年初戦も終わり、いよいよゴルフシーズン到来まで秒読み段階に入った。米ツアーではザ・プレーヤーズ選手権が終わったばかりだが、お楽しみは現地時間4月8日に開幕する今季メジャー第1戦のマスターズ。前回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で11月に延期されたため、わずか5カ月で再び「ゴルフの祭典」を堪能することができる。

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 名門オーガスタ・ナショナルGCで開催されるマスターズは、毎年、多くの名場面が誕生し、そのうちのいくつかは後世に渡って語り継がれることになるが、その裏には世界のトッププロが集結した舞台とは真逆を行く大叩きも存在する。

 そこで、今回はトッププロによるマスターズをはじめとした大叩きをいくつか紹介し、来るべきゴルフシーズンに備えるアマチュアゴルファーの皆さんに「勇気」を持ってもらえればと思う。一流でも大叩きするなら、アマチュアの大叩きは当たり前。そう思えば、もっと気楽にプレーできるのではないだろうか。

 記憶に新しいのは昨年のタイガー・ウッズ(米)だ。同2月23日にロサンゼルス郊外で自動車事故を起こして重傷を負い、現在は1日も早い回復が望まれるが、連覇を狙った昨年のマスターズでは、最終日12番パー3で自己ワーストの「10」を叩いていた。

 ラウンドのスコアは4オーバー76だったウッズだが、「アーメンコーナー」のひとつである12番で悪夢を見た。ティーショットで風を読み間違え、グリーン手前のクリークに落とすと、打ち直しの3打目も一度はグリーンに乗ったが、そこからバックスピンがかかり同じクリークへ。5打目はグリーン奥のバンカーに入れると、6打目がオーバーし、またまたクリークに入れた。

 打ち直した8打目のバンカーショットでようやくグリーンに乗せると、ここから2パットで沈め、このホールだけで「10」。この後の13番から5バーディを奪い4オーバー76でおさめたのは流石だが、“アマチュアあるある”をしたウッズの姿を見て、逆に元気をもらったファンもいたのではないだろうか。

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プロがまさかのミスを連発…