西武黄金時代に主力投手として活躍し、ヤクルトでは野村監督の下でプレーした渡辺久信(OP写真通信社)
西武黄金時代に主力投手として活躍し、ヤクルトでは野村監督の下でプレーした渡辺久信(OP写真通信社)

 プロ野球チームの監督と言えば、野球に関わったことがある人であれば一度はやってみたいと思う憧れの立場ではないだろうか。時代の流れに伴って求められる役割や掌握する範囲に変化はあるものの、今も昔もチームの顔であることに変わりはない。そんな1年に12人しか就くことができない役職に多く人材を輩出しているチームは果たしてどこになるのだろうか。

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 2001年以降に指揮を執った監督を対象に調べてみたところ以下のような結果となった。なお、複数のチームでプレーした経験のある監督は、投手であれば勝利数、野手であれば安打数を多く記録した方を出身チームとした。また()内は2001年以降に出身チーム以外で指揮を執った球団を明記している。

ヤクルト:11人
大矢明彦(横浜)
尾花高夫(横浜)
若松勉
古田敦也
栗山英樹(日本ハム
小川淳司
ラミレス(DeNA)
真中満
高津臣吾
三木肇(楽天
石井一久(楽天)

■西鉄・西武:11人
仰木彬(オリックス
東尾修
伊原春樹(オリックス)
石毛宏典(オリックス)
秋山幸二(ソフトバンク
工藤公康(ソフトバンク)
伊東勤(ロッテ
渡辺久信
田辺徳雄
森繁和(中日
辻発彦

巨人:9人
王貞治(ダイエー・ソフトバンク)
長嶋茂雄
原辰徳
森祇晶(横浜)
堀内恒夫
中畑清(DeNA)
高田繁(ヤクルト)
高橋由伸
大久保博元(楽天)

■中日:7人
星野仙一(阪神、楽天)
大島康徳(日本ハム)
牛島和彦(横浜)
田尾安志(楽天)
高木守道
谷繁元信
与田剛

■阪神:6人
岡田彰布(オリックス)
中村勝広(オリックス)
真弓明信
和田豊
金本知憲
矢野燿大

■広島:5人
山本浩二
ブラウン
野村謙二郎
緒方孝市
佐々岡真司

■ロッテ:4人
山本功児
落合博満(中日)
西村徳文(オリックス)
井口資仁

■阪急・オリックス:3人
山田久志(中日)
福良淳一
中嶋聡

■南海・ダイエー・ソフトバンク:2人
野村克也(阪神、楽天)
森脇浩司(オリックス)

■大洋・横浜:2人
山下大輔
三浦大輔

■近鉄:2人
梨田昌孝(日本ハム)
大石大二郎(オリックス)

■楽天:1人
平石洋介

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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