「カズと被る部分もある。フルの戦力としては難しいが、チームの雰囲気を一変できる。これまでの功績を考えると無下に扱うこともできない。本人が辞めると言うまでは、周囲が引退勧告などできない部分も似ている」(在京テレビ局スポーツ担当)

 競技こそ異なるが、サッカー界のレジェンド“キングカズ”こと三浦知良を例に挙げる人もいる。所属するJリーグ・横浜FCでは出場機会が年齢を重ねるにつれ減り、「選手登録枠の無駄使い」という声も聞こえる。

「コンディションを保っているところは、マウンドに立てない松坂と大きな違いではある。また横浜FCは優勝争いをするチームではない。降格争いなどがなければ、試合に出られる状況は整いやすい。営業部分でも役に立つからね」(同在京テレビ局スポーツ担当)

 カズのベンチ入りの情報が出ただけで、チケット売り上げが大きく伸びる。グッズ販売などの人気もトップクラス。賛否両論が渦巻くがプロとしては、それも「あり」だ。しかし松坂が所属する西武は優勝が最終目標であり、登板機会を得るのも並大抵ではない。

「メットライフドームのマウンドに立って勝つということを目標に、1日でも早くチームに貢献できるようにやっていきたいと思います。昨シーズンは1試合も投げることが出来なかったので、必ずマウンドに立つという気持ちをもってやって行きたい」(松坂/2月1日)

 ジャッジメントデイ(=最後の審判)が訪れるのか。自らが決断するまでユニフォームを着続けるのか。

 遠くない将来にその日は訪れるだろうが、従来とは異なるプロ生活の終わりになるのは間違いない。“平成の怪物”松坂の未来はどうなるのであろうか。