――斉藤さんはそういうお店には行かないようにしているのですか?

 いろんな方と食事はしますが、以前から二次会には行かないようにしています。銀座のクラブなどは、縁がありません。

――問題発覚の2日後、遠山氏は党幹事長代理を辞任して、その3日後には議員辞職もしました。公明党の内部ではどのような判断があったのでしょうか。

 あってはならないことなので、山口代表から本人に強いけん責がありました。幹事長代理から外れたのは、党の判断もあります。しかし、議員辞職は本人が決断したことです。選挙で有権者から選ばれた議員ですので、進退は本人が決めるしかありません。我々のところにも批判は殺到していたので、支持者からの声は本人にも直接届いたと思います。山口代表からのけん責、支持者の声、それらを含めて本人が辞職を決断したことは間違いありません。

――遠山氏は、次期衆院選で比例九州ブロックから神奈川6区へのくら替えが決まっていました。そのプレッシャーがあり、支持者拡大のために無理な会食を重ねていたのではないかとの指摘もあります。

 党勢拡大や陳情の一環として、国会議員が会食をすることはよくあることです。その場で、業界や地域の現場のいろいろな声を聞くことは大事ですから。また、そこでの付き合いを通じて、自分の支持者を増やしていきたいという思いは政治家なので当然あったはずです。ただ、繰り返しになりますが、だからといって遠山さんの行動が許されるわけではありません。(構成=AERAdot.編集部・作田裕史)

※【後編】「公明党副代表・斉藤鉄夫氏 自民党と対立しても広島3区から出馬を決めた理由」に続く