■身近にある「写真」を使って、比べてみる

 今の子どもと過去の子どもを比べるために、とっても便利なアイテムがあります。それは、「写真」です。

 昔の姿を思い出そうとしても、細かい点まではなかなか鮮明には浮かんでこないでしょう。しかし写真があれば、かんたんに場所や出来事、表情からその時の気持ちさえも、はっきりと可視化して思い出すことができるのです。

 しかし最近では、携帯で写真を撮り、そのままハード内のファイルに保存しておくだけの人が多く、「プリントアウトする」という面倒な手順を踏む人が少なくなっています。それゆえ、たまに親同士で子どもの姿を見せ合うことはあるけれど、子どもと一緒に写真を見て話す機会は昔より激的に減っているでしょう。

 そこで私が活用しているのは、かつて「mixi」を運営していた会社の社員が作成したアプリ、「ノハナ」です。

■実家や義両親にも、同時にフォトブックが送れる

 ノハナは1カ月につき1冊、無料でフォトブックを作製することができます。送料が275円(2冊目からは137円)かかりますが、携帯からクレジットカードを介して払えるので、家まで郵送で届けてもらえます(実家や義両親にも同時にフォトブックを送ることができるため、とても喜ばれていろいろとありがたいシステムです)。

 さらにノハナの素晴らしいところは、写真を編集するとき、表紙に最初から「〇月のフォトブック」という仮タイトルが入れられている点です。このおかげで、写真がいつごろのものなのかが非常に分かりやすいのです。私の場合、「〇月のフォトブック」という情報に加え、「年齢+何カ月」という情報も書き添えています。

 しかも、初期設定のままなら写真一枚一枚に既に日付が入っていますし、コメントを書く箇所もあります。七五三や誕生日などの大きなイベントでは、スタジオマリオやスタジオアリスに代表される写真館で写真を残すことはありますが、それだけでは日常の事細かなできごとまではなかなか思い出せないものです。その点でもノハナは、痒(かゆ)いところに手が届く、非常に優秀な「自己肯定感アップアイテム」と言わざるを得ません。

次のページ