さらに大切なのは、「おなかの減り具合」で食事量を調整することです。生活スタイルが変わっても太らない人は、活動量(消費カロリー)に応じて摂取カロリーを自動調整できています。「今日はあまり動いていないからおなかもすかないな。そんなに食べなくていいか……」といった具合です。在宅勤務が増えた人は、果たして本当にこれまで通りの食事量が必要なのか?と自問自答してみてください。

■在宅勤務のほうがダイエットにいいこともある

 ダイエット的にはデメリットばかりに思える在宅勤務ですが、実はメリットもあります。

 まず一つ目のメリットは、自炊率を高められることです。調理した料理を少し多めに冷蔵庫にストックすれば、温めなおすだけでいつでも自炊した食事を食べられる。自炊はコンビニや外食と比較するとヘルシーですから、これは大きなメリットです。

 次に、食事時間をコントロールしやすくなることです。会社にいると昼休憩の時間が決まっていたり、職場の雰囲気や状況からランチの時間を周囲に合わせて食べたりしていた人でも、在宅勤務では時間の使い方は自由という人が多いでしょう。自分にとってベストなタイミングで食事できるようになります。

 そして、いつでもすぐに、ストレッチや運動ができるというのもメリットです。自宅での運動はイメージがわかない、できそうにないという人も多いかと思いますが、今の生活スタイルはおそらく長く続くでしょう。それに対応できるかどうかが、健康的な生活ができるかどうかのカギになるのです。「家だと集中できない」「やる気がでない」を言い訳にしていると、時代に取り残されてしまうかもしれません。ぜひ、がんばってほしいところです!

 今回は、在宅勤務が増えても太りにくくするためのコツについて説明しました。在宅勤務がもうしばらく続くという人は、ずっと座りっぱなしにならないように心がけて、わずかでもいいので身体を動かす習慣を身につけましょう。この習慣は、未来への投資になるのです!

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計太

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2か月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/VJIfdbB)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。

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